経験の芽を大人が摘まないように心がける
ここ数日、卒業証書を持った学生の皆さんや慣れない正装姿の親子を見かけます。
卒業シーズンですね。
ランドセルをからっている子どもたちを見かけて、私の小学生だった頃を思い出しました。
写真は、小学生低学年の頃の私の作文です。
お世辞にも上手だね、頑張って書いたねとは言えませんね💦
作文を書いているこの頃の記憶が、鮮明に残っています。
書きたい気持ちはあり、頭の中に書きたい景色も浮かぶのですが、
字におこそうとすると上記のような結果でした。
その頃のわたしは、
◎アヒルとイルカの違いが分かりませんでした
◎金色と銀色の違いも分かりませんでした
金と銀の折り紙を目の前に寝転んで、
1時間近く違いについて考えていたことも記憶に残っています。
今でいうと、ADHDと診断されるのだと思います。
そのような子どもでしたが、大学まで通えましたし、就職も出来ました。
自分の中で、様々なことが理解出来るようになってきたタイミングも覚えており、
それをわたしと同じような感覚で過ごしている子どもたちに伝えていけたらなと思っています🌱
また、その想いにプラスして、幾社の眼鏡店を経験する中で、疑問が生まれました💡
眼や視力に難を抱えている人は、
日頃から眼科や眼鏡店での検査が習慣となっているが、
一般的に「眼がいい」と言われる視力数値の高い人たちは、
視機能の状態も良いのだろうか?
実際に、自店で「自分は眼が良いと思う人」50人を募り検査を実施しました。
結果は、99%の人が何かしらの眼のズレを持っていることが分かりました。
眼が良いと自負している人こそ歳を重ねるにつれ頑固になったり、
視力は良いものの顔のシワが多かったり姿勢が悪かったり、
更には慢性頭痛や肩凝り腰痛など持病も様々なものでした。
日本では一般的に「見る」=「視力」にとらわれがちですが、眼のズレなども含め、
「視機能」についての知識をもっと多くの人に知ってもらう必要がある
と感じて活動を続けています。
あらゆる情報入力を担う【五感】のうち、約8割以上もの割合を占める「眼」。
「視機能」を知れば身体が紐解ける。
複雑な人の身体です。
もちろん視機能だけとはいえませんが、五感の割合を考えれば無視は出来ませんよね。
自分の経験から感じることや想いを積み重ねながら、
手探りながら活動をはじめて参りました。
各所でお話させて頂く中で、ご縁があり生まれた本の出版📙
私の気持ちの根っこが本になっています。
アヒルとイルカが分からなかったぼく。
金と銀が分からず1時間近く眺めていたぼく。
そんな小さかった僕に伝えたい。
本当にひとつも無駄な経験はないんだと。
卒業生の皆さんおめでとうございます。
小さなことから大きなことまで、
ちんけだなと感じることからでっかい取組まで、
どうぞ様々な沢山の経験を積まれて下さい。
経験こそあなたと成り、かけがえのない財産となるのでしょう。
皆さんの成長の芽が大きく育つことを心より応援しています!